こんにちは!浜松市のサンストリート浜北にある「買取専門いちふじ」です!
今回は、時計好きなら一度は耳にしたことがある「時計の3大複雑機構」について、たっぷりとご紹介します。時計の歴史から、各機構の魅力、名門ブランドの技術力、そして高価買取のポイントまで、時計ファンも初心者の方も楽しめる内容になっています。ぜひ最後までご覧ください!
■ そもそも時計の成り立ちって?
時計の歴史は古く、紀元前の日時計にまでさかのぼります。機械式時計の原型が登場したのは14世紀頃のヨーロッパ。最初は教会の塔に設置された大きな時計が主流でしたが、16世紀には携帯可能な懐中時計が登場し、やがて腕時計へと進化していきました。
19世紀から20世紀にかけて、時計職人たちは「より正確に、より複雑に、より美しく」を追求し、数々の革新的な機構を生み出しました。その中でも特に「3大複雑機構」と呼ばれる技術は、時計界の芸術とも言える存在です。
■ 時計の3大複雑機構とは?
「3大複雑機構」とは、以下の3つの機構を指します:
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トゥールビヨン(Tourbillon)
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ミニッツリピーター(Minute Repeater)
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パーペチュアルカレンダー(Perpetual Calendar)
それぞれの機構について、詳しく見ていきましょう!
① トゥールビヨン:重力に挑む、回転する奇跡
トゥールビヨンは、1801年にフランスの天才時計師アブラアン=ルイ・ブレゲによって発明されました。時計の精度に影響を与える「重力」の偏りを補正するため、脱進機とテンプを回転させるという驚異のメカニズムです。
豆知識💡 「トゥールビヨン」とはフランス語で「渦巻き」を意味します。まさに渦のように回転する姿は、見ているだけでうっとりする美しさ!
② ミニッツリピーター:音で時を告げる、機械のオーケストラ
ミニッツリピーターは、ボタンを押すと現在時刻を音で知らせてくれる機構。15世紀のヨーロッパでは、夜間に視認できない環境でも時間を知るために開発されました。
この機構は、時・15分・分をそれぞれ異なる音で知らせるため、内部には複雑なハンマーとゴングが組み込まれています。
豆知識💡 高級時計ブランドのミニッツリピーターは、音の響きや余韻にもこだわり、まるで小さな音楽会のような美しさを奏でます。
③ パーペチュアルカレンダー:100年先までお任せあれ!
パーペチュアルカレンダー(永久カレンダー)は、うるう年を含めた複雑な暦を自動で計算し、日付を正確に表示し続ける機構です。次に手動調整が必要になるのは、なんと2100年!
豆知識💡 西暦2100年は、実はうるう年ではありません!400で割り切れない100の倍数の年は、うるう年にならないというルールがあるんです。
■ これらの機構、どのブランドが生み出したの?
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トゥールビヨン:アブラアン=ルイ・ブレゲ(Breguet)が発明。現在もブレゲをはじめ、パテック フィリップやオーデマ ピゲなどが製造。
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ミニッツリピーター:発明者は明確ではありませんが、パテック フィリップがこの分野で高い評価を得ています。
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パーペチュアルカレンダー:18世紀に発明され、パテック フィリップが腕時計に初めて搭載したことで有名です。
■ ロレックスが生んだ革新の数々:実用時計の王者が築いた5つの金字塔
ロレックスといえば、実用性と信頼性を極めたブランドとして世界中にファンを持つ存在。その成功の裏には、数々の“世界初”や“独自機構”の開発があります。ここでは、ロレックスを語るうえで欠かせない5つの革新をご紹介!
① オイスターケース:世界初の防水腕時計ケース
1926年に発表された「オイスターケース」は、ねじ込み式の裏蓋・リューズ・ベゼルを採用した密閉構造。これにより、時計内部を水やホコリから守ることが可能になりました。
豆知識💡 翌年、ロレックスはこの防水性能を証明するため、女性スイマーのメルセデス・グライツがドーバー海峡を泳ぐ際にオイスターを着用させ、見事に完走!
② パーペチュアル機構:自動巻きの革命児
1931年、ロレックスは世界初の「ローター式自動巻き機構(パーペチュアル)」を開発。腕の動きでゼンマイを巻き上げるこの仕組みは、現代の自動巻き時計の原型となりました。
③ デイトジャスト機構:日付が瞬時に変わる魔法
1945年に登場した「デイトジャスト」は、日付が深夜0時に瞬時に切り替わる画期的な機構を搭載。これ以前の時計は、日付がゆっくりと変わるものが主流でした。
④ サロス年次カレンダー:複雑機構をシンプルに操る
2012年に登場した「スカイドゥエラー」には、ロレックス独自のサロス年次カレンダーが搭載されています。うるう年以外は月末の調整が不要で、ベゼルを回して操作する「リングコマンドベゼル」も革新的!
⑤ パラクロム・ブルー ヒゲゼンマイ:耐磁性と耐衝撃性の進化
ロレックスが独自に開発した「パラクロム・ブルー」は、磁気や温度変化に強く、衝撃にも高い耐性を持つヒゲゼンマイ。2000年以降の高精度モデルに搭載され、精度と信頼性をさらに高めています。
■ 3大複雑機構以外にも、魅力的な機構がたくさん!
時計の世界は、まさに“機械仕掛けの宇宙”。3大複雑機構だけでなく、各ブランドが独自に開発した革新的な機構が数多く存在します。ここでは、時計ファンなら思わず唸るような名機構たちをご紹介!
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クロノグラフ:ストップウォッチ機能。オメガ「スピードマスター」やロレックス「デイトナ」が有名。
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フライバック機構:一瞬でリセット&再スタートできるクロノグラフ。
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ジャンピングアワー:数字がパチッと切り替わる未来的な時刻表示。







